告白

原作を読んで興味を持ったので観てみました。久々にチネチッタで観ましたが、平日にも関わらず(こんな悲惨なストーリーなのに)結構入っていましたね。

松たか子を、はじめ、役者は大変素晴らしい演技で、子供なのにねーと感心しながら観てしまいました。原作の長い告白をどう表現するのか興味深かったのですが、大した仕掛けはなく、ちょっと残念。しかし中学生の教室の雰囲気はリアルで、監督と出演者の子供達が話し合いを重ねたという結果、うまくいっていたと思います。肝心の告白が聞きづらいという弱点もありますが…。

泥水の中を駆け回るというわけの分からないスローモーションや、不潔直樹の顔に星が舞うマンガ的表現なんかで、アレッ?と思っていたら、突然爆発シーンで「パコと魔法の絵本image」に突入。え〜っ!中島哲也監督は、どうしてもコレがやりたいんだな。この後半が全く蛇足というか要らないんだよなぁ。折角の役者達の熱演が文字通り吹き飛んじゃった感じで残念。CG 入れた事で、物語が薄くなってしまった感が否めない。観客は、この絶望を受け入れられないほど、弱くはないと思うのですが…。そして、先生と修哉は直接会っちゃダメだよね。

全体としてはパコよりも「嫌われ松子の一生image」寄りにディープな題材を軽く表現したいのだなと監督の意図は分かりますがね。原作を読んで衝撃を受けたので、このシナリオは受け入れがたく噴飯ものなわけですが、原作を知らないで観たらどんな感想を持つのかなぁと。

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