Nicolas Folmer meets Bob Mintzer “off the beaten track vol.1″/Nicolas Folmer

二コラ・フォルメル・ミーツ・ボブ・ミンツァーimage

最近のヨーロッパのラッパ吹きといえば、思い出すのは、ファブリッツィオ・ボッソとフラヴィオ・ボルトロのトランペット対決の「Trumpet Legacy」とか、ボッソも入っているアンドレア・サバティーノの「Pure Soul」といったイタリアンジャズトランペットの猛者達の CD ですが、おフランスにも凄い人がいました。ニコラ・フォルメル(フランス語の発音?)のボブ・ミンツァーをゲストに迎えたライヴ盤です。ミンツァーがフランスツアー中という事での合体バンド形態企画で4,7曲目はミンツァーバンドのフィル・マーコヴィッツ(p)、ジェイ・アンダーソン(b)とジョン・ライリー(ds)が入って、まさにミーツ・ボブ・ミンツァーです。

アントニオ・ファラオが強力なプレイで、調べてみたら、フランコ・アンブロゼッティの「Light Breezeimage」と、亡きボブ・バーグの入った「Far Outimage」を持っていて、衝撃的だったのを思い出しました。最近、人の名前が思い出せないのね…。そしてバンジャマン・エノクというドラマーは初めて聴きましたが凄いねー。トニー・ウィリアムス好きならたまらんと思いますよ。

輸入盤で出ていたのですが、あっと言う間に入手困難になっていたのです。国内盤で再発されていたので速ポチッと。ジャケが格好悪いですが…。

で、vol.2は出てないのかい?

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相変わらず男らしいですぜ!
全曲オリジナルというのも媚びない男らしさ。16ビートの「Off the beaten tracks」は疾走感のあるテーマと6/8拍子の対比が効いています。ぶりぶり吹きまくるミンツァー節炸裂に対して、負けていない細かいフレージングのフォルメル。流行りのメカニカルなフレーズで縦横無尽。
「Fun blues」はモノ凄い跳躍。正確です。超絶技巧教則本に出てきそうなメロディーで悶絶モノです。ファラオも煌びやかなピアノです。
ブラシプレイの妙技が光る静かな曲「Soothing spirit」はピアノが主役のホーンアンサンブルの曲。こういう手も、いいなー。
ミンツァーのオリジナルで「Bop boy」本家の録音imageよりも若干速いという爆速テンポで駆け巡る音の洪水といった感じ。一体どうやってタンギングしているのか見当もつかない…orz
バラードの「Absinthe Minded」は大きなメロディーラインで、しっとり行くかと思いきやファラオが炸裂しています。すごーい!
軽快な4ビートの一品で「Let’s Rendez-Vous !」の盛り上がるだけ盛り上がって最後のロングトーンが最強。
「Le chateau de Guillaumes」は雰囲気を変えてボサです。というかヨーロピアンタンゴ?哀愁溢れる雰囲気でヨーロッパジャズの王道です。
ファラオのオリジナルで「Black Inside」はトリッキーなリズムパターン。3と5で取る固まりのメロディー。ソロに入ると4ビートで、ぶち飛ばしています。いやー巧い!
  1. Off the beaten tracks
  2. Fun blues
  3. Soothing spirit
  4. Bop boy
  5. Absinthe Minded
  6. Let’s Rendez-Vous !
  7. Le chateau de Guillaumes
  8. Black Inside
  • Nicolas Folmer(tp)
  • Bob Mintzer(ts)
  • Antonio Farao(p)
  • Jerome Regard(b)
  • Benjamin Henocq(ds)
  • Phil Markowitz(p)4,7
  • Jay Anderson(b)4,7
  • John Riley(ds)4,7
  • Rec.Jul.17,18,23.2009
  • BounDEE

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