昨年、横浜開港150周年記念イヴェントで演っていた増根哲也(b)率いる40/20 orchestraのゲーテ座でのコンサートが横浜開港151周年記念(笑)として復活しました。今回は「月」と題して横浜のジャズ情景を表現するという試みでした。今流行のアメリカンで元気のいいビッグバンドとは全く逆で内向的な絶望と暗やみが大好きなビッグバンドです。
新月を「In a Sentimental Mood」で現し、オリジナルの「Under The Moon」は満月だったのか!近所に飛んでくるカワセミをイメージした「Kingfisher」は、カワイらしいメロディアスな曲調で頭の中をクルクル回ります。そして、いつものように伊勢さんの「I’ve Never Been I Love Before」は隣で聴いていて鳥肌立ちまくり。はふぅ…。
クラシカルなホールでマイク無しで生音のピアニシモを聴かせるコンセプトなので、ミュート置くときの物音にさえ気を使うという、テンションは高い雰囲気なのですが、腕利きのミュージシャンとの共演なので、とても楽しめました。
ご来場の皆様、ありがとうございました!
- 40/20 orchestra
- (sax)渡辺てつ、渡辺典保、鈴木雅之、横山陽一、鈴木圭
- (tp)奥村晶、鈴木正晃、伊勢秀一郎、深井一也
- (tb)内田光昭、内田日富、松林辰郎、西田幹
- (p)黒木千波留
- (b,arr,leader)増根哲也
- (ds)松浦賢二
“月”
太陽は、眩しすぎて見続ける事は出来ません。
しかし、月は、その眩しい太陽の光を一日一日形を変えながら、反射して我々の夜を穏やかに過ごさせてくれます。
平安の昔からアートの一片を担っている月をイメージして演奏してみたいと思います。