California Concert: Hollywood Palladium/CTI All Stars

California Concert: the Hollywood Palladimage

以前、CD 化されたことがあったのですが一瞬で見かけなくなってしまったのでポチッと。楽ちんな時代です。CTI レーベル創立40周年記念盤、しかも3曲増量2枚組です。2009年の Montoreux Jazz Festival での新生 The CTI All-Star Band の DVD も買ってあるので、それも後ほど。

メンバーが1人ずつ呼び込まれて音が増えていきます。ワクワクしますね。「Impressions」だけで20分超えています。当時33歳のフレディ・ハバードの絶好調のプレイに心が震えます。かたや全員ソロ回す長尺曲にロン・カーターが既に限界を迎えているのが痛ましい…。いつもに増してピッチが悲惨な事になっています。ご苦労様です。
ヒューバート・ロウズの「Fire And Rain」はフュージョンミュージックの先駆的な存在だった CTI らしい曲ですね。さわやか〜。
ハバード キタ——(゚∀゚)——!!な「Red Clay」です。カッチョイイ。本家の「Red Clayimage」と比べて、ドラムがビリー・コブハムだっていうのがポイント。レニー・ホワイトよりも暴れん坊です。フロントを猛プッシュしています。あつい。
このメンツでブルース演ると長いぜ…「Blues West」
CTI 的「So What」のススメ。いまだにクラブジャズ的なアレンジなんかでよく使われるリズムのパターン。光速4ビートに突入してからのベンソンが強力なのよ。ホーンフロント陣は休憩。
「Here’s That Rainy Day」のフリューゲルが、まるでトロンボーンみたいにブッとい音。ちょこっとホーンアレンジしてあるけど、申し訳程度だったりね。
キャロル・キングですよ。「It’s Too Late」ですよ。あれ?唄ないの?と聞くような小僧や小娘には「NHK基礎英語を聞いてから歌のない歌謡曲を聞いたもんだ」と遠い目をするのがオッサンの定番です。ベンソンの都会的なニュアンスがグッジョブ。そして、グルーヴィーに、うねるオルガンサウンドが最高です。
でた!タレンタインだ!イントロ出た瞬間、聴衆の叫び声。「Sugarimage」でござる。いなたくブリッてます。そして限界まで吹き倒すハバードに鳥肌状態。
「Leaving West」とブルーズで、たたみかけるタレンタイン御大。お腹いっぱいです。コブハムとアイアート・モレイラのパーカッションバトルで盛り上がっていますが映像がないと、よく分かんない…。
そして、やっぱりハバードの「Straight Life」です。この混沌とした中にもポップなグルーヴを失わないのが不思議な曲です。強引な後テーマの入りに、たじろぐコブハムさん(笑)おつかれさまでしたー。
  • disc 1
  1. Impressions
  2. Fire And Rain
  3. Red Clay
  4. Blues West
  5. So What
  • disc 2
  1. Here’s That Rainy Day
  2. It’s Too Late
  3. Sugar
  4. Leaving West
  5. Straight Life
  • Freddie Hubbard(tp)
  • Hank Crawford(as)
  • Stanley Turrentine(ts)
  • Hubert Laws(fl)
  • George Benson(g)
  • Jonnny Hammond(org,elp)
  • Ron Carter(b)
  • Billy Cobham(ds)
  • Airto(per)
  • Rec.July.18.1971
  • CTI Records

Symphonicities/Sting

シンフォニシティ(初回限定盤)(DVD付)image

久しぶりにスティングの CD を買いました。「Bring on the Night」とかは今でもよく聴きますしイケメントランペットのクリス・ボッティと絡んでいたりしたので、耳にはしていましたがね。

英国のロイヤル・フィルハーモニック・コンサート・オーケストラをバックにポリス時代の名曲から最近までの代表曲をストリングスアレンジで蘇らせている逸品です。

たまたまラジオで「Englishman In New York」を聴いてスティングなんだけど…あれ?ブランフォード・マルサリスのソプラノサックスがどう聴いてもクラリネット…あれあれ??だったんで一瞬耳がイカれたのかスピーカーが悪いのかと悩みました。元々、ストリングスのピチカートが効いているアーバンな雰囲気ですしね。これはカッコイイと思ったので即ポチッっと。

そんな原曲の良さを十分に活かしつつの、いいアレンジです。付録の DVD に「Next To You」の録音風景が入っていたのですが、弦が大暴れ(笑)「松ヤニの粉が吹き飛び、弓がぼろぼろ」という状態で、いや、むしろノリノリでしたよ。みんな楽しそう。エレキギターやシンセも入ってはいるのですが、クラシカルなアンサンブルが主役なので、控えめな感じ。むしろリズムパートとして色が出ていて秀逸なアレンジです。「We Work The Black Seam」は、なんと吹奏楽アレンジ。うーむ美しい!

六角橋商店街闇市 2011/7/16

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昔から変わらない

ジャム音楽学院で、ひと仕事して、恒例の六角橋商店街闇市での駅前ジャズ楽団セッションへ麦酒を飲みにでかけました。1年ぶり!?5月に来たけど演っていなかったので、今年は初めての路上飲み会ジャムセッションに参加ということ。なかなか予定が合わなくてねー…。

今月で閉店の「鳥なか」という焼き鳥屋で打ち上げ。変態ジャズ研 OB の皆様とバカジャズ研の OB で瓶ビールをケースで頼んで、つまみは適当で。もう四半世紀食い続けてきた焼き鳥と揚げワンタン、肉じゃがです。流石にレバ刺しは無かった…残念です。お世話になった大将とおばちゃんに挨拶をしてきました。しみじみ。

文藝春秋増刊「つなみ 被災地のこども80人の作文集」

文藝春秋増刊「つなみ 被災地のこども80人の作文集」 2011年 8月号image

明治29年、昭和8年、昭和35年のチリ津波と大津波に襲われた三陸の人々を丁寧に取材した吉村 昭先生の「三陸海岸大津波image
」というノンフィクションを思い出しました。以前読んだとき、生々しい証言からの再現物語で、ちょっとした事で生死を分ける津波の怖さに戦慄したのを覚えています。もう1回読んでみようとこちらも一緒に購入してみました。

さて、今回で四度目の大津波に襲われた三陸海岸に関する書籍でコレは次世代に残る(残すべき)ノンフィクションになるのではないかと思います。子供の作文なんですけどね。つたない文章ですが、そこには真実が実直に語られているわけでテレビの映像などでは感じることの出来ない当事者としての災害を肌で感じました。ディザスター・ムービーで云うならば「クローバーフィールドimage」の視点です。世代を超えて災害の記憶を伝えるノンフィクションとして素晴らしい本だと思いました。

大切な身近な人や今までの平和な世界を突然失うという体験をした子供達の悲しみは計り知れない大きさで、僕なんかには理解出来ないのですが…。収録された無邪気な笑顔の子供達の写真を見ると、なぜか希望と力が湧いてくるのです。同世代の子供達にも読んでもらいたいなぁ。