ブライアン・ブロンバーグのライヴとRnR のライヴを聴きに行っていたりと、結構なお気に入りのトランペッターなのですが、ヴォーカル・アルバムを出しちゃいました。なぜラッパ吹きは唄っちゃうのか問題は、さておいて、スムース・ジャズと言われるジャンルの大御所的な存在なので、爽やかなオーケストレーションのラジオジャズかと思ったら、なんと、どジャズでした(笑)しかも、米国の古いスタンダードジャズをフルオーケストラをバックに気持ちよさそうに唄っております。
アレンジも、いなたいですがフロントのコンボもキッチリ仕事を、こなしていて見事です。チェット・ベイカーばりに1人で間奏も演っちゃうわけですが、コルネットっぽい音色のフリューゲルで端正なアドリブであります。思わず一緒に唄えるくらい。うん。巧い人は唄うように吹くんだよね。トラディショナルなジャズを、それっぽく演っていますが、結構熱いフレージングもあって、バランスが良い感じです。フィリップ・セスのヴィブラフォンもステキです。この人はスタジオで結構昔から活躍している人なんですね。ピアノからパーカッションまで…。
女性ヴォーカルとのデュエットの「Plus Je T’Embrasse」がオススメ。伊達男っぷり炸裂です。オーケストラ無しでのコンボの演奏ですがソロヴァイオリンも入って、おフランス度が増して、クソ暑い夏には、一服の清涼剤。
- Time After Time
- I Didn’t Know What Time It Was
- Once Upon a Summertime
- I Thought About You
- It’s Love
- Lucky to Be Me
- Say It
- The Good Life
- I’ve Never Been in Love Before
- Plus Je T’Embrasse
- The Things We Did Last Summer
- Rick Braun(flh,vo)
- John Barbati(p)
- Philippe Saisse(arr,per,p,vib)
- Dean Parks(g)
- David Finck(b)
- Joe Labarbera(ds)
- Johan Renard(vln)
- Jasmine Roy(vo)
- Rec.2011
- Artistry Music