In The Christmas Mood Vol.1/Glenn Miller Orchestra

In the Christmas Moodimage

クリスマスに聴くアルバム1

やっぱり基本。というか何処を切ってもグレンミラーサウンドという所が伝統芸能的な逸品。

  1. Sleigh Ride
  2. Yuletide Medley #1: Oh Holy Night/Joy To The World/Oh Little Town Of Bethlehem/Deck The Halls
  3. Rudolph, The Red-Nosed Reindeer
  4. Silver Bells
  5. Jingle Bells
  6. Frosty The Snowman
  7. Have Yourself A Merry Little Christmas
  8. Yuletide Medley #2: Oh Christmas Tree/It Came Upon A Midnight Clear/We Three Kings/What Child Is This
  9. I’ll Be Home For Christmas
  10. Silent Night
  11. In The Christmas Mood
  • Ralph Olson(as,cl)
  • Lee Lachman(as,cl)
  • Mark Vinci(ts,cl)
  • Frank Perowsky(ts,cl)
  • Richy Barz(as,bs,bcl)
  • Tom Snelson(tp)
  • Ken Brader(tp)
  • John Hoffman(tp)
  • Dale Thompson(tp)
  • Larry O’ Brien(tb)
  • Eric Culver(tb)
  • Randy Purcell(tb)
  • Dennis Good(tb)
  • Don Edmonds(p)
  • Jay Patten(g)
  • Lanny Fields(b)
  • Danny D’Imperio(ds)
  • 1988
  • Laserlight

What’s Going On?/One For All

ホワッツ・ゴーイング・オンimage

往年のモータウンとR&Bヒット曲の代表作をカバーしたアルバムで、今年のサマソニにはスティービーも来ますし、この辺の曲を自分のライヴで演ってみようかしらん?なんてね。ベースはジョン・ウェバー。エリック・アレキサンダーやライアン・カイザーあたりのバンドで、お馴染みです。ジム・ロトンディの「Four of a Kind」にも入っていますな。

マーヴィン・ゲイの「What’s Going On?」は6/8拍子でゴリゴリきます。折角いいメロディーだから、もっとゆったり演っても良いんじゃないかな?なんか、せせこましいな。
マーヴィン・ゲイ「How Sweet It Is」はブルージーにサックリきてます。意外と素直な感じでいいかな。
アル・グリーンの「Let’s Stay Together」は超高速4ビートで爆走します。大きなブレスの音から始まります。イヤフォンで聴いていると一緒に息吸っちゃいます(笑)。しかし一切破綻しないエリック・アレキサンダーのソロはスゴイ!!
Earth,Wind & Fire の「Reasons」はデヴィッド・ヘイゼルタインの「Champagne Taste」でも演っていましたね。やはりエレピとギター入りの方が雰囲気出ますね。この3管ではイマイチ乗り切れないのでした。
スティービー・ワンダーの「Golden Lady」はシンプルな曲なのでアレンジに燃えております。ラテンリズムで軽快に進みますが飽きるね…。
めちゃくちゃ渋いポイントを突いてきた感じ。アイズリー・ブラザーズの「For The Love Of You」です。ボサっぽい雰囲気で黒さがすっかり抜けてしまった。ガックリですが。
スプリームスの「Stop! In The Name Of Love」はアシッド?クラブジャズ的な8ビート。ヘイゼルタインのブロックコードのリハモが気になる。なかなか興味深いコードを繰り出してきます。
スティービーの「Moon Blue」はアップテンポの4ビートに変身なのですが、もうこのアルバムは元ネタとか関係なく聴いた方が正解な気がしてきました。アレキサンダーウマイ!
スタイリスティックス「Betcha By Golly,Wow」は、いなたい4ビートなわけですが、アレンジも凝っています。珍しくアレキサンダー切れてる…。

ヴィーナス盤らしく?録音悪いなぁ…。選曲もイマイチか?ま、好みの分かれる所ですがね…。

  1. What’s Going On?
  2. How Sweet It Is
  3. Let’s Stay Together
  4. Reasons
  5. Golden Lady
  6. For The Love Of You
  7. Stop! In The Name Of Love
  8. Moon Blue
  9. Betcha By Golly,Wow
  • Eric Alexander(ts)
  • Jim Rotondi(tp)
  • Steve Davis(tb)
  • David Hazeltine(p)
  • John Webber(b)
  • Joe Farnsworth(ds)
  • Rec.May.29.2007.
  • Venus Records

Blues for Brother Ray/Jim Rotondi

Blues for Brother Rayimage

レイ・チャールズ特集なオルガンジャズなのでソウルフルなモノかと思いましたが、盟友エリック・アレキサンダーと双頭バンドでジョー・ファンズワースがドラムということで「One For All」的な雰囲気です。マイク・ルドンのオルガンを探してみたら、The Anniversary Quartet の「You’ll See!」で聴いたことがありました。ここのメンツにジム・ロトンディが加わった形ですね。ハードバップ的なアプローチでレイ・チャールズを料理する試みですが、レイの片鱗はテーマのみで、これでいいんかいな?的なジャズでの再構築です。あと全員ソロ回さんでエエよ。たっぷりと各人のソロを聴きたいところです。

正統派 R&B といったノリで「What’d I Say」は、なかなかブルージー。ファンズワースのフィルが笑っちゃうけど。ああ、アレキサンダーは、いつもと同じなのねと気付く1曲目。
「Baby, It’s Cold Outside」はフリューゲルでテナーとコール&レスポンス風。まるでジャズ(笑)。ロトンディも、いつものように炸裂しだして( ̄ー ̄)ニヤリ。各人のソロが、あまりにコンパクトなので、物足りないです。
ルドンのオリジナルの「Brother Ray」は正統派ファンキージャズです。バーンスタインのソロからバピッシュに。既に威風漂うアレキサンダーは圧巻のソロを展開します。みんなワンコーラスで終わっているのでホント物足りないです…。
6/8で「Cry Me A River」をモダンジャズ風にクールに攻めます。もうレイの影も聴き取れないガチのインタープレイ。カッコイイ。ロトンディのリップコントロール、アレキサンダーのアイディアとテクニック。現代ジャズを堪能ですが。やっぱり、短くて物足りないよ。
ジャッフルビートでブルージーに攻める「One Mint Julep」はアレキサンダーとロトンディの解釈の違いが面白いです。モダンなアプローチのアレキサンダーですが、ロトンディのブルースぢからの方に好感を持つのは僕だけでしょうか。
フリューゲルの音色がいい!バラードテンポで「Makin’ Whoopee」を唄い上げる歌心はモダンなフレージングの中にもブルースのDNAをしっかりと感じられます。そしてバカテク…。ファンズワースが引っ込み過ぎかな。
「Lonely Avenue」はストレートに3連系ブルース。結構ブルージーな展開にもかかわらず土臭くならないのが不思議です。
「Georgia On My Mind」は、まさに破壊と再構築のアレンジ。アップテンポでメロディーを細切れにして再び繋げて丸めて揚げたみたいな…。仰け反りました。
  1. What’d I Say
  2. Baby, It’s Cold Outside
  3. Brother Ray
  4. Cry Me A River
  5. One Mint Julep
  6. Makin’ Whoopee
  7. Lonely Avenue
  8. Georgia On My Mind
  • Jim Rotondi(tp)
  • Eric Alexander(ts)
  • Peter Bernstein(g)
  • Mike Ledonne(org)
  • Joe Farnsworth(ds)
  • Rec.2009.
  • Positone Records

Conception Cool and Hot/Ryan Kisor

コンセプション~クール・アンド・ホット~image

最近ずっとサボっていた CD 聴くぞコーナーですが、書いていない CD が250枚超えたので、嫌になりそうです…。ぼちぼちやっていきます。

さてライアン・カイザーは「Live At Smallsimage」が出たばかりですが、まだコレを聴いていなかったもので…。初参戦のシャーマン・アービーはラッセル・ガンのグループで聴いていましたが、しっかりとしたフレージングが見事ですね。

表題曲のオリジナル「Cool and Hot」は、ゆったりとしたイントロからアップテンポスイングに突入して例のハラヒレ系のテーマを、ひたすらアルトとユニゾンする趣向。先発のシャーマン・アービーのソロが一番良いな。そしてエンディングもクールな旋律で終わるのです。
マリガンの「Line for Lyons」はコードレスでウエストコーストキテます。チェット・ベイカーが唄っていたりトリビュートバンドでランディが演っていたりカール・サンダース先生も取り上げていたりと色々あって、マリガンものとしてはジャズメンスタンダードとなっているのでしょうか?しかしテーマの音が低いなぁ(笑)。フリューゲルで吹いているのかな?ラッパで演って欲しかったぞ。1999年のアルバム「Power Sourceimage」がコードレスで面白かったので、こういう方向も是非お願いしたいモノです。
「Conception」は、やはりマイルスの「Digimage」が決定版でしょう。彼らの趣向としては、このあたりのクール&ホットなバップが、お気に入りなんでしょうね。
スタンダードの「You Stepped out of a Dream」は、フィル・ウッズの「An Affair To Remember」アレンジが大好きなんですが、ゆったりとしたテンポでの、このフロント2管アレンジもイナセで良いですね。シャーマン・アービーが、とてもアルトらしいソロで良いです。ライアンのハイノートも冴えています。
J.J.ジョンソンのバラード「Enigma」はミステリアスな雰囲気の中の光を感じる印象的な曲調。シャーマン・アービーがテナーっぽい極太音でブロウしているのがビックリ。巧い!この人今まで気にかけていませんでしたが要注目です。
またスタンダード「I Remember You」はカップ・ミュートプレイ。なんか雑な感じの音がする。ピーター・ザックの先発ですがソロは勿論、バッキングのセンスの良さに舌を巻きます。うおっ!転調した!(笑)
〆に、またまた有名スタンダード「All the Things You Are」を3拍子で。アルトとの掛け合い。ベースも要らないんじゃないかとも思える見事なテーマ展開。
  1. Cool and Hot
  2. Line for Lyons
  3. Conception
  4. You Stepped out of a Dream
  5. Enigma
  6. I Remember You
  7. All the Things You Are
  • Ryan Kisor(tp,flh)
  • Sherman Irby(as)
  • Peter Zak(p)
  • John Webber(b)
  • Willie Jones Ⅲ(ds)
  • Rec.Oct.7.2007.
  • 3d Japan