Howdy/Bik Bent Braam

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たまには、初心に戻って、音楽ブログっぽい事をね。久々に聴いてみた。真面目に。ウソです。もう、全編、ニヤニヤが止まらない状態です。なんで、コレ持ってるんだろう?

オランダのピアニスト、ミシェル・ブラームがリーダーのビッグバンドです。フリーフォーム部分の多いアンサンブルなのですが、ビシッとリズムをキメる部分は気持ちいいし、スイングするし、サンバ、ラテン系も疾走感があるし、散漫にならない所が、すごく勉強になりますなぁ。前半の組曲は、ホントに圧巻です。全然、飽きない。ジプシー? と始る「Sire」は、ジンタ挿入おしゃべり雑踏音楽。真面目にベースソロから始めてみました的な「Een Grote Kattepies」も、主題はミンガスっぽい大曲。そうだ、ミンガスビッグバンドのヨーロッパ版といえば、分かりやすいかも。しかし、チューバもいるし重心低いぜ。「Kinderlokker」のブラスアンサンブル、なんて美しい。と思っていると、大爆発! しれっと、ミディアムスイングにチェンジして、だんだんスピードアップで、ソリなのかよ! って裏切られるのも、楽しい。動物ものまね全集みたいな「Clarabell」も、実は凄い譜面だな。どうやって書いてるんだコレ。「Howdy Doody」はセカンドラインだけど、フリーギリギリのバランスのユーモア感満載。そして、エンドテーマ「Speel Quartier」で、バシッと。

総じて楽器がウマい! クラッシックからフリー奏法まで積み上げているからねぇ。ヨーロッパ的な上品さと、野蛮さが、ライヴ録音で、超盛り上がっています。

僕は、横濱ジャズプロムナードで、初めて知ったんです。昔は、こういうマニアックで、意欲的なバンドを外国から招聘していたんですよね。十数年前ですけど、当時、界隈では、凄く話題になってました。

そして、テナーチューバはユーフォで、バスはチューバで、あってる?

  1. Revisiewerk-zaamheden Part1
  2. Revisiewerk-zaamheden Part2
  3. Revisiewerk-zaamheden Part3
  4. Revisiewerk-zaamheden Part4
  5. Sire
  6. Een Grote Kattepies
  7. Hersinde
  8. Kinderlokker
  9. Clarabell
  10. Howdy Doody
  11. Speel Quartier
  • (tp)Eric Boeren
  • (tp)Jarmo Hoogendijk
  • (tb)Wolter Wierbos
  • (tb)Joost Buis
  • (ss,as)Frank Nielander
  • (as)Bart Van Der Putten
  • (ts)Frans Vermeerssen
  • (bs)Rutger Van Otterloo
  • (tenor tuba,tb)Peter Haex
  • (bass tuba) Patrick Votrian
  • (p)Michiel Braam
  • (b)Wilbert De Joode
  • (ds)Joop Van Erven
  • Rec.1992
  • Timeless

Live in NYC/Gretchen Parlato

Live in NYCimage

グレッチェン・パーラトというヴォーカリストの2012年のライヴ盤です。2004年のセロニアス・モンク・ジャズ・コンペティションで優勝、ハービー・ハンコックやウェイン・ショーターが絶賛しているという話を聞くと「むむむっ」と、いつもの僕ならば色々な方面からの理由で華麗にスルーするはずの歌手なのですが、この歳になると残り少ない耳人生聴かず嫌いは損であるという気持ちに立ち返り購入した次第です。そんな関係からかハービーの「Butterfly」とショーターの「Juju」も取り上げています。

この透明感のある素直な声は唄というよりもひとつの旋律楽器として、時にはエフェクトとして機能しています。日本には居ないタイプのヴォーカリストですね。なによりバックのトリオのプレイに耳が奪われます。しなやかで、ゆらぐリズムと、浮遊感のあるヴォイスが独特の世界を形作っています。4ビート系では無いのですが、このレベルは、ただ者じゃありません。控えめな唄声なのですが「Alo Alo」ではパーカッション(ベースの胴とか色々叩いている音が聞こえる)のみのアカペラで圧倒的な歌唱力です。さらに「Weak」のケンドリック・スコットのプレイは強烈。最後には「Better Than」にワビサビを感じてしまうのは私だけでしょうか。

はからずも愛聴盤となってしまった1枚です

  1. Butterfly
  2. All That I Can Say
  3. Alo Alo
  4. Within Me
  5. Holding Back The Years
  6. Juju
  7. Weak
  8. On The Other Side
  9. Better Than
  • Gretchen Parlato(vo,per)
  • Taylar Eigsti(p,key)
  • Alan Hampton(b,vo)1,3,4,5,6
  • Mark Guiliana(ds)1,3,4,5,6
  • Burniss Earl Travis ii(b,vo)2,7,8,9
  • Kendrick Scott(ds)2,7,8,9
  • Rec.Dec.5,6.2012
  • ObliqSound

Brecker Brothers Band Reunion (DVD付き)/Randy Brecker

Brecker Brothers Band Reunionimage

「CD 買ったよカテゴリ」の更新が滞っておりますが、もう沢山聞いていない CD が滞り過ぎて、たまには書いておこうと思い立ち、何にしようかと。とりあえず。

今のカミさんの女性テナーサックス奏者アダ・ロバッティと組んでマイケル亡き後の正式なリユニオンなわけで(あれ?前のカミさんもサックス奏者だったけ?ん?その前はあれ?)家内制バンドとしての体裁は保っているわけです。(((

前作Randy in Brasil/Randy Breckerから旧ブログを漁ってみるととても懐かしい気持ちになるのですが、このところ表立った活動が増えてきていて、嬉しい限りです。やはり1曲目が最高ですね。近年ブラジルに傾倒している影響が出ているリズムの扱いと、これぞブレッカーサウンドという変態旋律。これだけで元がとれます。R&Bソウルフルなリズムとランドロイドが活躍する「Really In For It」と「On The Rise」も結構好きです。普通のラテンのノリノリ曲だと思ったらだまし絵のような音世界で鬱になりそうな「Adina」も「らしい」なあと思います。最後にお約束ランドロイドでブルースを1曲。

  1. First Tune of the Set
  2. Stellina
  3. The Dipshit
  4. Merry Go Town
  5. The Slag
  6. Really In For It
  7. Elegy For Mike
  8. On The Rise
  9. Adina
  10. R n Bee
  11. Musician’s Old Lady Dues Blues
  • Randy Brecker(tp,flh)
  • Randroid(vo)
  • David Sanborn(as)
  • George Whitty(key)
  • Will Lee(b)
  • Adam Rogers(g)
  • Rodney Holmes(ds)
  • Dean Brown(g)
  • Mitch Stein(g)
  • Chris Minh Doky(b)
  • Ada Rovatti(ts,ss)
  • Jim Campagnola(bs)
  • Oli Rockberger(key,vo)
  • Rec.Sep.2011
  • Piloo Records
2014-07-0413.30.59_800
DVD付き!

DVDはBlue Noteでのライヴを収録。最後に「Some Skunk Funk」を演っているところに落涙するばかり。メンツがデイヴ・ウェックル、ウィル・リー、マイク・スターンというオールスターっぷり。ウィル・リー翁が飛び跳ねていましたよ。

  1. First Tune Of The Set
  2. The Slag
  3. Adina
  4. Really In For It
  5. Straphangin’
  6. Stellina
  7. Merry Go Town
  8. Inside Out
  9. Some Skunk Funk
  • Randy Brecker(tp)
  • Randroid(vo)
  • Mike Stern(g)
  • Will Lee(b)
  • Dave Weckl(ds)
  • George Whitty(key)
  • Ada Rovatti(ts,ss)
  • Oli Rockberger(key,vo)
  • Rec.Sep.17.2011

S’up/Tom Browne

S’Up/ワッツアップimage

トム・ブラウンの約10年ぶりのリーダー作。音楽活動から離れて何をしていたかっていうと、飛行機のパイロットになっていたって!世の中には色んな人がいますねぇ。そして「できるやつはなんでもできて、できないやつはできないだけ」by宏樹みたいな…。

Funkin for Jamaicaimage」が、かっこ良くてジャズファンク系の人って印象が強いのですけど「Another Shade of Browneimage」なんていうオーソドックスなビバップのアルバムを出していたりします。偶然 CD 屋でかかっていて、店員さんにアルバム名を聞いて、即買いしたのが思い出されます。

しっかりとした力量で即興ジャズの要素が、ちゃんと入っているのが、大きな魅力なのですが、今回の新作はゴリゴリ感が薄くなっちゃったかな?10年の年月を経て丸くなったのかと。円熟って言葉でいいんでしょうか?ラジオミュージックというカテゴリーでスムースジャズな感じでした。

さすがにフレッド・ウェズリーが加わってアンサンブルの「Rolling」や「Miss Mary」なんかは古き R&B の良さが際立つ曲だったりします。ファンク魂を見せつけてくれてワクワクします。フュージョンだからって、なかなかサラッといかない所が、ひねくれ者。ジャクソン5の「I’ll Be There」を唄い上げる哀愁は心に来ました。駆け上がりのフレーズ途中で音が出なくなるあたりには心を鷲掴みw

  1. Lament
  2. Freeway
  3. T’s Groove
  4. Rolling
  5. I’ll Be There
  6. Miss Mary
  7. From Above
  8. Three Chords And The Truth
  9. ( East ) Kakalak Swang
  10. When Will They Learn …
  11. Soul Strut
  • Tom Browne(tp,flh,syn,prog)
  • Jay Rodreguez(ts,ss,bs,piccolo,cl)
  • Fred Wesley(tb)
  • Onaje Allen Gumbs(p)
  • Al MacDowell(b)
  • Pablo Vergara(p,key,syn)
  • Spaceman Patterson(g)
  • Genji Siraisi(ds)
  • Bill Ware(vib)
  • Chris Theberge(per)
  • Chuggy Carter(per)
  • Barney Mcall(syn)
  • DJ Logic(turntables)
  • Rec.2010
  • Pony Canyon