Gordon Goodwin’s Big Phat Band @ Blue Note Tokyo

Gordon Goodwin's Big Phat Band
Gordon Goodwin's Big Phat Band

昨日のBlue Note Tokyo 1st を聴きに行きました。2008年に2回聴きに行っています。パティ・オースティンと競演の2月と単独公演の11月でした。新しいアルバム出たのかな?と思って探してみましたが、レーコーディングは終わっていて今年の9月に出るみたいです。

公演前に表参道路地裏の「だるまや」というラーメン屋で炒め物を、つまみにビールを飲み調子を上げて聴きに行きました。行くのが遅すぎた?ステージ真横の席になってしまいました…orz。ところが PA を通さない生音が聴けるという思わぬ利点が判明。まるでバンドの中で聴いている感じです。とても静かで吹き過ぎていないのでした。一流バンドはリズムがタイトでサウンドが、まとまっているというのが手に取るように分かりました。

といっても、ネタとしてのパフォーマンスや視覚的に見たい部分も多いので、おねーちゃんにカウンター前に椅子を持ってきてもらって聴くことにしました。新技として iPhone に文字を表示するハイテクネタもありますし。

「Sing Sang Sung」から始まって、お馴染みの曲が、すらすら〜っと並ぶステージです。アンディ・マーティンのトロンボーンは、ひれ伏して聴いてしまいます。マリエンサルの「Play That Funky Music」は、いつ聴いても最高!ラッパのボブ・サマーズのソロが少なくて残念でしたが、相変わらずバージェロンは完璧な吹きっぷりでした。「Rhapsody in Blue」は初めて聴いたアレンジでしたが、揺らぐテンポと複雑なリズムの交錯が見事でした。それを一糸乱れぬアンサンブルで聴かせる超一流ミュージシャンの面々。素晴らしい!

ワインを、たらふく飲んにもかかわらずバンド仲間と、またもや表参道駅裏路地にある「中西」という居酒屋で宴会をする楽しい一日が終わったのでした。

Deep’s Blog で紹介した「Gordon Goodwin’s Big Phat Band」の CD


ぼく藤村と愉快な仲間達 @ Dolphy 1/31

よくもまあ、こんなに難しい譜面を集めてきたもんだと感心してしまうほど、大衆に迎合しないビッグバンドなわけです。逆も真なりで、とても楽しめました。メンバーも超越した個性を放つ、ある意味、社会の落伍者ともいえる音楽を楽しむ事が唯一の生存意義であるかのようなダメ人間達で、巷に溢れるチープなトラックには縛られることのないディープなサウンドを咆吼していたわけです。

藤村組の営業活動は最強で、いつも超満員ですね。盛り上がりも最高で、とても有り難いことです。ヨコハマの混沌を客席にも感じることが出来るステージでした。鷹取山の絶叫マシーン大堀博士(as)の手放し運転、スターつかちん(tp)の魂の叫びと、いつものように白熱していくわけですが、そんな中、筒井政明(tp)さんは、やっぱりスゴイなぁとシビレました。本番前に、ふらっと現れバピッシュでハードなプレイを炸裂させて帰って行くダンディズム。かっこいい!

とりあえず最後まで曲が通せた事に驚きつつ予告通り飲み会メインで早く終わらせてビールを飲んだのでありました。

Live @ Jazz Is 20101/29

直前まで譜面を書いていましたが、結局間に合わなくて、お茶を濁した形となった、いなたい3連系スローブルースに横浜ジャム音楽学院の生徒を巻き込んで楽しみ、セカンドからは遊びに来た大堀博士のバリトン咆吼を堪能し、相変わらず皆さんのおかげでした的なライヴという訳です。ありがとうございました!

年始めにあたり、この調子で、なんとなく演っていく所存であります。次回、Jazz isでのライヴは3月27日(土)の予定です。

40/20 Orchestra @ 山手ゲーテ座 Vol.8

5月から横浜開港150周年記念イヴェントでやっていた増根哲也(b)率いる40/20 orchestraゲーテ座でのファイナルコンサートでした。

ペリー艦隊の旗艦「サスケハナ(USS Susquehanna)」の新曲を最終回に披露するというのも後ろ向きで、このバンドらしいですね。この曲は太平洋を漂う雰囲気のボサ調で、それぞれの楽器の動きがバラバラで、とても興味深い曲でした。40/20 締めくくりはバンマスのお気に入りのスタンダード「I’ve Never Been I Love Before」で〆ました。バンマス曰く「時差5時間の範囲内で一番小さな美しい音を出す」伊勢さんのシブイバラードプレイには隣で聴いていてチビリそうになりました。素晴らしい!アンコール無しのコンサートというのがお客さんに浸透しなかったため(うそ)同じ曲を「横濱ジャズを体現している」テンポさんのミドルテンポでのバップぶりも最高!

絶望と混沌を表現している割には、珍しく爽やかな晴天に恵まれて(笑)、満員御礼ありがとうございました!毎月楽しみにしていたライヴが無くなって、ちょっと寂しい気分ですが、とても楽しかったです。