ゴールデンスランバー/伊坂 幸太郎

ゴールデンスランバーimage

映画が面白かったので読んでみました。原作の方が面白いというのは、どんな映画でも当たり前だと思うのですが、やはり映画の補足となるエピソードも沢山あって、面白いですね。逆に、これだけカットした、お話があるのにも関わらず、余計な部分をそぎ落として、ストレートにあらすじが追える映画の作りが素晴らしいと再び感心してしまいました。

首相暗殺の無実の罪を着せられた主人公が仙台を逃げまくる話。それぞれの登場人物からの視点と時間が入れ子になっていたりして立体的な構造になっています。コレを映画でやったら、かなりの腕前ですが、分かりにくくなるでしょうね。複数視点が交錯し時間軸が前後するこの手法は「グラスホッパーimage」でも見受けられましたが、作者の得意とするところでしょう。

生真面目な青年を支えるのは大学時代の友情と自分の生き方に誇りを持つ大人達。こういう大人になりたいモノです。

What’s Going On?/One For All

ホワッツ・ゴーイング・オンimage

往年のモータウンとR&Bヒット曲の代表作をカバーしたアルバムで、今年のサマソニにはスティービーも来ますし、この辺の曲を自分のライヴで演ってみようかしらん?なんてね。ベースはジョン・ウェバー。エリック・アレキサンダーやライアン・カイザーあたりのバンドで、お馴染みです。ジム・ロトンディの「Four of a Kind」にも入っていますな。

マーヴィン・ゲイの「What’s Going On?」は6/8拍子でゴリゴリきます。折角いいメロディーだから、もっとゆったり演っても良いんじゃないかな?なんか、せせこましいな。
マーヴィン・ゲイ「How Sweet It Is」はブルージーにサックリきてます。意外と素直な感じでいいかな。
アル・グリーンの「Let’s Stay Together」は超高速4ビートで爆走します。大きなブレスの音から始まります。イヤフォンで聴いていると一緒に息吸っちゃいます(笑)。しかし一切破綻しないエリック・アレキサンダーのソロはスゴイ!!
Earth,Wind & Fire の「Reasons」はデヴィッド・ヘイゼルタインの「Champagne Taste」でも演っていましたね。やはりエレピとギター入りの方が雰囲気出ますね。この3管ではイマイチ乗り切れないのでした。
スティービー・ワンダーの「Golden Lady」はシンプルな曲なのでアレンジに燃えております。ラテンリズムで軽快に進みますが飽きるね…。
めちゃくちゃ渋いポイントを突いてきた感じ。アイズリー・ブラザーズの「For The Love Of You」です。ボサっぽい雰囲気で黒さがすっかり抜けてしまった。ガックリですが。
スプリームスの「Stop! In The Name Of Love」はアシッド?クラブジャズ的な8ビート。ヘイゼルタインのブロックコードのリハモが気になる。なかなか興味深いコードを繰り出してきます。
スティービーの「Moon Blue」はアップテンポの4ビートに変身なのですが、もうこのアルバムは元ネタとか関係なく聴いた方が正解な気がしてきました。アレキサンダーウマイ!
スタイリスティックス「Betcha By Golly,Wow」は、いなたい4ビートなわけですが、アレンジも凝っています。珍しくアレキサンダー切れてる…。

ヴィーナス盤らしく?録音悪いなぁ…。選曲もイマイチか?ま、好みの分かれる所ですがね…。

  1. What’s Going On?
  2. How Sweet It Is
  3. Let’s Stay Together
  4. Reasons
  5. Golden Lady
  6. For The Love Of You
  7. Stop! In The Name Of Love
  8. Moon Blue
  9. Betcha By Golly,Wow
  • Eric Alexander(ts)
  • Jim Rotondi(tp)
  • Steve Davis(tb)
  • David Hazeltine(p)
  • John Webber(b)
  • Joe Farnsworth(ds)
  • Rec.May.29.2007.
  • Venus Records

2011年新聞・テレビ消滅/佐々木 俊尚

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)image

米国では新聞社がバタバタ倒産しているし、雑誌も休刊相継ぎ、テレビを代表するマスメディアは瀕死状態にあるという、お話。デジタル化によって息の根が止められてしまうという結末が、もう来年に訪れるわけです。

これまでのマスメディアのとってきたビジネスモデルはとうに古くさくなってインターネット時代にそぐわないモノになってきている事に、記者クラブに、あぐらをかき、まともな取材を行ってこなかったマスコミは気付いていないという、客観的なマスコミ批判には納得するところ。大手広告会社に制作をまかせて中間搾取よろしく、まともな番組を作る能力の無くなったテレビキー局の衰退は、最近はテレビを付ける事も少なくなった僕の生活パターンからも、よく判る結果。

新聞やテレビは本当のことを報道しないという事は、これまで生きてきて嫌と云うほど分かってきたことなので、マスメディアは一度崩壊するのが正解で日本の健全な情報産業を再出発すべきでしょう。Twitter など、情報はミドルメディアのクチコミの時代にシフトしていくのは、かなり早い段階でやってくるのではないでしょうか?

〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇/町山 智浩

〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション)image

映画の見方がわかる本」の続編で「ブレードランナーの未来世紀」と題して80年代米国映画を解説していきます。いきなり、デヴィッド・クローネンバーグの「ビデオ・ドロームimage」からカルト映画炸裂しています。これ観ていないんですが辛抱ならん。観たい!人気作として「グレムリンimage」「ターミネーターimage」がきて、映画裏話がとても面白いです。テリー・ギリアムの「未来世紀ブラジルimage」は…うう…観たい。「プラトーンimage」の両手を挙げて跪くモノマネをよくやっていたなーと「ロボコップimage」のモノマネも流行ったのを思い出しました。いまだにコロッケさんのロボット五木として鉄板ネタですがね。そんな人気作のヴァーホーヴェン監督は、狂気に満ちた映画人だったのかー。ビックリです。と、おおとりで「ブレードランナーimage」の「4つくれ」「2つで充分ですよ」の謎もスッキリ!ポストモダンの勉強にもなりました。

ブルーベルベットimage」も、まだ観ていないなぁ。まだまだ修行中です。