映画の見方がわかる本/町山 智浩

映画の見方がわかる本—『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)image

時計じかけのオレンジimage」のアレックスが薄ら笑いの表紙が怖いです。「2001年宇宙の旅image」から「未知との遭遇image」までと題して映画秘宝に連載されていた映画の見方指南本です。好きな映画は?と聞かれて「2001年宇宙の旅」と答える「パレード」の登場人物の大学生みたいな人達って意外と多いのでは?ホントは意味不明なのだがコレは名作だ!なんてイメージ先行で、ちょっと気取ってインテリ風を装って痛い目に会わないようにしていただきたいものです。

そんな名作だけど、ちょっと難解な映画を解きほぐしてくれるのが、この本。監督のインタビュー、制作現場などのリサーチから、なんで、こんなに人の心を掴む映画が出来たのかが、映画の本場から解説されています。

映画こぼれ話的なエピソードも満載です。「イージーライダーimage」や「タクシードライバーimage」の本質とは何か?もう一度観直してみたくなりました。てか、先週は「ダーティハリーimage」連続鑑賞地獄に陥りました(笑)。

アウトレイジ

109シネマズMM横浜で観てきました。北野監督作品のカオスはアキレスと亀までの三部作で日和ってしまった感が強かったわけですが、やっとバイオレンスの狂気が帰って来たと小躍りしたワタクシです。

暴力団抗争を描いたストーリーですが、古き良き?日本ヤクザ映画とは違って、親も子も兄弟も無い勢力争いと発展していって、戦国時代の乱世を思い起こさせる騙し合いです。そして、策略と暴力によって生き残った者だけが勝者という、何でもありの殺し合いが繰り広げられるわけで、文字通り仁義なき戦いimage

いやーな、拷問&殺し方が満載です。歯医者のくだりは、思わずうなり声を漏らしてしまいましたよ。後半になって、銃器の殺し合いが中心になって、イマイチ。このあたりは昔のヤクザ映画の日本刀とドスの斬り合いの情緒が勝っているなと。キメには拳銃が必ず出てくる。そんな感じで刃物は少ない中、カッター指つめも捨てがたいギャグシーンとして撮られていて、指ラーメンのくだりは笑いも起きました。この笑いのセンスは流石にウマイ。

椎名 桔平の薄ら笑いの狂気、三浦 友和の腹黒さも凄かったけど、加瀬 亮の気持ち悪さが物凄かった。あの画面から、にじみ出る悪いオーラは何なのだ?と。ホント画面の片隅に写りこんでいるだけで怖かった…。

公式サイト

アウトレイジ [DVD]image

Live @ Dolphy 7/5

昨年11月のLafu&Sting5月に横浜人形の家、とライヴを重ねてネタを増やして、ちょっと練習して、3回目になったジェリー・マリガン特集ですが、満を持してDolphyでライヴというわけでした。演れば演るほど興味をそそられる曲の数々。ライフワークと化しております。

マニアックな曲が多い中、平山 満(ts)を巻き込んで3管で演ったりしましたが、そのサウンドの色が違ってきて、さらにトロンボーンを加えてセクステットでのノンコードでマリガンフル編成のバンドも演ってみたいなぁと、ふと思ってしまいました。

終演後のオタクなオッサンばかりになっての飲み会も、また久しぶりで楽しかったです。

あじさい見物

先週明月院に行って来ました。今年は少し遅いのかな?平日だったのですが、結構人出があって、北鎌倉にお住まいの方は迷惑なのだろうなぁと、いらぬ心配をしてしまったり。

前から気になっていた明月院に向かう小川沿いの小径にある御茶屋さんに入ってみました。狭い店内、座りづらい炉端の丸太椅子…。イマイチ。やっぱり北鎌倉駅近くの紫穂の里でダンゴが正解だな!

Deep’s PhotoBox – Back Numbers 2010/07